派遣村批判者を分析しているからといって活動に前面賛成というわけではない
2つ前の記事で派遣村批判者の分析をしましたが、私自身が派遣村の活動に前面的に賛成なのかというと、決してそういうわけではありません。
mixiで「派遣村で貸し付け 1万円配る」というニュースに対して書いた記事を転載します。
---------------
貧困層に小額を支援して生活支援を行う、という発想自体は間違えていないと思います。私自身、山谷のホームレスの治療支援をする最大の理由は、世間で言われているのと現実は異なっていて、山谷にいる多くの人たちが四肢障害を抱えていて、働こうにも働けない体だからです。
でもね、今回の融資の方法は、あまりにも貸付方法が杜撰ではありませんか?
生活支援と施しは違うんですよ。
マイクロファイナンスで貸しつけをする際の必須事項は、借主に見積書を作らせ、その見積もりの領収書を提出させることです。
施しを受けるよりも、自立するための支援をするのであれば、最低限度マイクロファイナンスの基本は守って欲しかったです。
もやいの活動自体は応援していて、もやいを仲介して人を採用しようと思ったことまであるので、今回の対応の杜撰さには、正直とてもがっかりしました。
---------------
以上です。
もちろん、人手不足で見積もりを作るのを手伝ったりすることができないから一番簡単な方法として定額を配布した、という事情は分かります。
しかし、私自身は、支援を受ける側が責任をとる覚悟ができていない段階での支援は単なる施しに終わる可能性が高いと考えています。
一度、施されることになれた人は、なかなか自立の覚悟をすることができなくなります。
今回の小額支援が、かえって自立の妨げにならないか、とても心配しています。
| 固定リンク
「下町の生活」カテゴリの記事
- 入谷 朝顔まつり 最終日です(2009.07.08)
- 脚を失っても穏やかで前向き(2009.05.08)
- 文京区の猫シェルターで赤ちゃん猫のお世話をして下さる方募集中(2009.04.11)
- 路上で人が寝ているのは当たり前(2009.04.03)
- 大人猫にちょっかいを出すサスケくん(2009.03.21)
コメント
私もそのマイナーな社会心理学を専攻したひとりです。
就職のインタビューの時に、「それってなんですか?」と訊かれたのを今でも覚えています、、、笑。
ところで少額支援に関しては、
私も疑問がいっぱいです。
*とりあえず何かできることから!
という意図はうなづけるのですが、
受け取る側としては、それが一時しのぎでしかないことは確かで、
自立を遅らせるだけ、という感もあります。
与える側が、実は、奪う側にまわっている部分もあり、
本当の意図を疑ってしまいます。
最近の私の日常は、まさにそこにあります。
アメリカの銀行と車会社へのBail-outの賛否両論の渦の中で、
しっかり見届けて、自分の意見を持ちたいです。
投稿: くにこ | 2009年1月11日 (日) 12時19分
くにこさん
そうですか、やはり「それってなんですか?」という扱いでしたか(笑)
20日以降のアメリカのBail-Outの方向性には、アメリカ国民だけではなく、世界中が注目していると思います。
政策自体だけではなく、政策をどのように説明して国民の納得を得ようとするか、とても楽しみにしてます。
投稿: Lammy | 2009年1月15日 (木) 20時06分
Lammyさん、はじめまして!「プロジェっしょなるであり続けるための・・」の更新を終了なさった後、再びこのブログでLammyさんの活動を拝読することができるようになり、とてもうれしく思います。私はアメリカ、サウスカロライナで10年ほど日独起業の管理職アシスタントをしている40代の既婚女性ですが、40を境に、増え続けるホームレス、児童虐待のニュース等を目にするたびに自分のできる日本への貢献って何なんだろうと考え続けるようになりました。Lammyさんのブログから、杖の寄付といった考えてもみなかったものが役立つことに驚き、私も何らかの形でサポートができないかと、衣類や食糧等をこちらから送付することも考えたのですが、かかる経費で、送る内容以上の物が買えることを考えると、炊き出しに使うお米をネット購入し配達してもらったり、実際に運営している方々にとって活動に役立つ私の知らないサポートの方法があるのではないかと思い立ちました。Lammyさんの当事者と第三者的な視点から、私のような立場のものにもできるサポートのオプションをアドバイスいただけないでしょうか?小規模の組織は献金を振り込みのみにしているところも多く、日本に銀行口座を持っていない私には、クレジットカード決済ができる献品等の寄付の形を考えています。「寄付」「ホームレス」で検索するとネガティブな記事があふれ、誰を、何を信頼してよいのかわかりません。
投稿: くみ | 2009年3月23日 (月) 04時34分
くみさん
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
クレジットカードで献金ができる団体、というのは、アメリカと違って、たしかに見かけたことがありません。。。。
ネットで検索して、ネガティブな記事をたくさん見かけられたと思います。
残念ながら、批判されるには、批判されるだけの理由がある、というのが真実だと思います。
その場しのぎの支援が、彼らの自立をかえって妨げている、というのも、ある意味事実だと思います。
ただ、そう批判する人達が、本当に現場に足を運び、苦しみ、道路でうめく人を目の前にして言っているのかどうか、を考える必要があると思います。
私は、世の中の仕組みを変えるための活動が、とても大切だと思います。でも、それには時間がかかります。こちらの手を抜くつもりもありません。
ただ、今苦しんでいる人達のことも、無視したくありません。
どちらに対しても、目をつぶらずに、直視していきたいと思います。
一番大切なサポートは、真実を見ようとされることだと思います。
お金やモノよりも、何よりも何よりも欲しいのは「関心」です。日本にも貧困がある、という現実に関心を持って欲しい、そして、そこから目をそむけずに、直視をしてほしい。
こうして、興味を持ってくださることが、一番のサポートだと、心の底から思います。
投稿: Lammy | 2009年4月 2日 (木) 21時15分