越冬闘争始まりました(越冬団結、とかに名前変えれば献品集まりやすいのに、ねえ・・・)
今年も、越冬闘争が始まりました。
みなさんは、市役所や区役所がしまっていても、それほど不便を感じることはないかもしれないですよね。でも、住む場所も、着る服も、食べるものもない人たちにとって、やはり行政は最後の砦です。
救急車がある、と思われるかもしれないですけど、救急車を呼ぶための電話もない場所で倒れているわけなので、ソーシャルワーカーや民生員のように地域を回ってくれている人がいないと、助かりようがありません。
つまり、この行政機関が閉まる年末年始は、いざというとき(=死にかけている時、という意味です)に誰も助けてくれない、ということになります。
この時期を、生きて乗り越えるために、釜ヶ先や山谷では「越冬闘争」と呼ばれる団体行動を行います。
闘争、という名前が名前なので暴力的なイメージを持たれますが、実際にはおもちをついたり、共同で雑炊をつくったりります。また、生活保護をどのように申請するかを相談したりします。集まって、食べ物を調達して、なんとか凍死せずに生き残ろう、という団体活動です。
ただ、これは昨今のドヤ街が高齢化してきたからというだけで、一昔前はまさに「闘争」というシーンも多々あったそうです。今でもその名残はあって、社会活動的な側面を色濃く残してます。
その象徴は、やはり映画「山谷 やられたらやりかえせ」の上映でしょう。初代監督が殺害され、その遺志をついだ次期監督も殺害されたという、いわくつきの映画ですが、ドヤ街の成り立ちを知るためには、やはり最良の作品だと思います。今年は1月1日19時から山谷労働者福祉会館で上映するそうです。
こういう「闘争」時期の山谷を見るか、普段の人が良いおぢさん達が道路でお酒をのみながら賭博をしている時期の山谷を見るかで、印象がずいぶん変わると思います。今年も、闘争の時期はテレビカメラが入るのでしょうから、また山谷のイメージがゆがめられるような気がします。。。。。
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