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倫理観と成長のスピード

現在、無職です。せっかくの無職の期間なので、組織に所属していると書きにくいこと(=転職活動)を書こうと思います。

このブログの最初の記事でも書いたとおり、今回の転職活動では「給料を下げること」が1つの目的でした。近頃、サブプライムの関係で外資系金融社員の生活が報道されることもあるので管理職の平均年収が1000万円を超える組織の倫理観というのは、だいたい想像が付くかと思います。世間では、外資系金融ばかりがたたかれていますが、私が知る限りでは、外資系金融には限らず、平均年収が一定のレベルを超えた組織は、どこもああいうものだと思います。

このように減給を目的としていたので、希望とは異なっていたのですが、ある製造販売企業の内部監査責任者という「世間相場よりも妙に給与水準が高い」案件をご紹介いただきました。紹介した方は「1年以上、内部監査責任者の求人をしているそうなのですが、未だに良いご縁がないため給与水準を上げている」と説明していました。

面接が始まって10分で、なぜ「世間相場よりも妙に給与水準が高い」のかがすぐに分かりました。有り体に言えば「まともにリスク分析をしたら危ないと言わざるを得ない案件を大丈夫だと、監査報告書に書いて会計士に対しても大丈夫だと言い切ってくれる内部監査責任者」を捜していたわけです。

内部監査というのは、独立性と客観性を要求されます。ところが、現在の内部監査責任者は情報システム部門長を兼務しています。「情報システムに対してはどうやって監査をしているのですか?」と訊ねると「内部監査の独立性というのは雇用されている以上は限界があるのだから、独立性を求めるのはそもそも間違い」という持論を展開し始めました。

新しい内部監査責任者を採用した後も、内部監査部門は情報システム部や人事総務部と同じ管理部門の中に位置づけられ、この執行役員が内部監査責任者の上司になるというのです。

こちらの会社では、上場時には会計士が監査役を務め、その後もこの会計士が内部監査部門の立ち上げを支援しました。ところが、ある時期に急にこの会計士が退任しています。これじゃあ、まともな会計士は辞めるだろうなあ、と思います。また、監査の独立性と客観性を真剣に考えている内部監査経験が豊富な人間も断るだろうなあ、と思いました。

リスクをどんどん取るかわりに高リターンを求める、というのは経営姿勢としては有りだと思います。でも、それはあくまでも「リスクがある」ということを株主(や関係者)に告知している場合にだけ許されることだと思います。この会社のように内部監査人に嘘を書かせてリスク情報を非開示にするような姿勢は許されることではないと思っています。

こちら、とっても急成長してきた会社さんなんですよね。倫理観と成長のスピードって、短期スパンだと反比例してしまうのかなあ、と感じてしまいました。

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