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車を所有する生活

友人がクロストークで「マイカー減らそう」というディスカッションをしています。

マンションの駐車場を解約するという方に解約理由をうかがったところ、自分の子供がどこにでも自転車で行き、バスや都電を乗り継いで子供同士で遊びに行く姿を見ていて、自転車やバス・都電で十分に生活ができるということに気がついたから、とおっしゃっていました。

一方、先日、お子さんがいないご家庭の奥さんと私と夫で雑談をしていたら「みんな自転車で出かけていくけど、どこに行くんだろうと思ってた」と言うのです。驚いて「え、熊野前商店街とか行かないの?」と言ったところ「それ、どこ?」と聞き返されました。「町屋とか行かないの?」と聞くと「町屋って自転車で行ける距離なの?」と聞かれました。

自動車地図に商店街名が書かれているわけでもないので、歩くか自転車でなければ行くことができない商店街の存在に気がつかないと言うことは十分に起こりえるわけですね。一方、車で15分程度の場所に20年程前から集積しはじめたダイエー、イトーヨーカ堂、西友、ケーヨーデイツーは、当然、地図に載っています。ですから、新住民でも気がつくわけです。

自然環境や事故、子供の遊び場確保のことを考えれば、公共交通網が発達しているところでマイカーを持たないということは、論理的には極めて正しいと思います。

でも、我が家のように公共交通網が発達していて、バスも5分おきに来るし、都電もJRも地下鉄も私鉄も使えます、というエリアに住んでいてさえ、こうした交通網を利用する生活が想像できない、というご家庭があったのです。ましてや、バスが1時間に数本というエリアでは、公共交通網や自転車で豊かな生活が送れると思わない家庭が多いことでしょう。

近年の都心の地価下落で、都心には地方や郊外から人口が流入しています。小さい頃から町に根付いて「歩行者」の視点で町とつながっている居住者や、自動車での単独での移動が不可能な「子供の視点」がない家庭に対しては「バスや自転車でも生活できるよ」と伝えるだけではなく、観光地で配っているような地元紹介地図を作って渡すなど、生活をするための支援をしてあげる必要があるということに気がつかされました。

私自身は機械としての車は好きです。車を所有することを否定する気はありません。しかし、自動車での移動に頼りすぎて四肢の筋肉が低下するような生活を送っていては、豊かな老後を送ることは不可能だと思います。また、高齢になり視力や運動能力が低下して自転車の運転ができなくなったときに、家に閉じこもらなければ行けないような生活を送るのは嫌だと思ってます。

そして、そのためには若い頃から地元に根付いた生活を送ることが、とても大切なのではないかと思うのです。近頃は、エリート層は仕事やライフスタイルに合わせて居住地を変えるのが一般的で、地元に根付くという発想そのものが、どうやら下流の発想らしいのですが(笑)

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