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今日は職業人生の節目の日

私は、現在の勤務先がコンサルティングビジネスに本格的に乗り出す、という時に「コンサルティングプロジェクトの品質確保を行うための手順やツール整備」のために声をかけてもらいました。つまり、コンサルティングビジネスを提供する主体(コンサルタント)として入社したわけではないのです。

当時のコンサルティング部門の責任者は、まず仕事を取って来て売上げを確保してから品質を確保するのではなく、コンサルティングプロジェクトのフレームワークをある程度作り上げてから一気に拡大するほうが長期的には望ましい、という判断をしていました。

私も、今までのコンサルティングファームや研究機関の立ち上げ経験から、仕事を増やしながら制度設計を行って品質コントロールをするよりも、まずはプロジェクトマネジメントの方法論を確定する方が、人も採用しやすいし(教育計画を提示できるので)、風評リスクを防ぐこともできる(失敗プロジェクトが減るため)ので、望ましいと考えています。

そのため、プロジェクトライフサイクルを明確にして、各サイクルで作成すべき書類や検討すべきリスクを文書化するという作業を行っていました。

ところが、ある日、事情が変わります。

ある大きなプロジェクトに提案書を出すチャンスが巡ってきたのです。当時の勤務先の規模を考えると、そういうチャンスが巡ってきたこと自体が驚くべきことでした。

私は、当時の社長に、繰り返し、プロジェクトが受注できた場合は私がプロジェクト責任者となるため、全社の品質管理が遅れること、その場合に当社が直面することになる状況を説明しました。そして、「そうなった時は全責任を取る」という当時の社長の発言を受けて、私は現場に出ることになったのです。

ですから、このプロジェクトが始まってから半年程度は、私が現場に出て全社としてのプロジェクトの品質管理体制の構築に全く関与することができない、という状況に対して「本当にこれで良いのだろうか」と、自問しつづける日々でした。

特に失敗しそうなプロジェクトが出てくるたびに、やはりこの選択は間違いだったのではないか、と胃が痛くなる日々でした。

創業期のフレームワークを確立すべきタイミングに品質管理体制を構築しなかったことが、「組織全体にとって」良いことだったのか、悪いことだったのか、それは私にはまだ分かりません。

しかし、「私と、私が預ることになったコンサルティング部隊のメンバーにとって」は、これは間違いなく良いことでした。

プロジェクトそのものでも良い経験をさせていただいました。

良い出会いも与えていただきました。

そして、4年前に右も左も分からずにとまどっていたコンサルタント達が、今やチームリーダーやプロジェクトマネジャーとして、巣立っていこうとしています。

本日をもって、私はこのプロジェクトから離れます。

来月からは、4年前に「新人コンサルタント」として本プロジェクトに入ったコンサルタントが、プロジェクトマネジャーに就任します。

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4年間、本当にありがとうございました。

月並みな表現ですが、長かったような気がする一方で、あっという間の出来事でした。

4年前のコンサルタント達を思い起こしながら、今の彼らを見てみると、とてもとても密度の濃い4年間だったのだなあ、としみじみとしながら、桜の下を歩いて帰ってきました。

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