福岡 天神の渡辺通りに面したコア(デパートです)の前で、福岡 動物たちの家が募金集めと里親探しをしています。
この募金活動の掛け声が、私にとっては衝撃的でした。
関東では「かわいそうな動物達のためにご協力ください」などと、言い方は悪いですが、少々暗い声で散発的に呼びかけるのが一般的です。
ところが、福岡の保護団体のかたがたは、ダイレクトに「お金をください」「里親になってください」「お願いです、立ち止まってください」と通行人一人一人に声をかけるのです。一人一人の顔を見て、話しかけるのです。
地域柄なのか、保護団体のかたがたのスタンスなのかは分かりませんが、そのあまりの体当たりで体面を取り繕わない、必死の姿に、私は立ち止まらずにはいられませんでした。
日常生活の中で、ここまでなりふり構わずに必死な人を見ることはあまりないと思いました。
そこまで一生懸命に仕事をしたり、奉仕をしたり、祈ったりしているだろうか、と自分自身を振り返らせてもらう、とても良い機会をいただきました。
私は、稼いだお金を自分のためだけに全て使うのではなく、私が使うよりも有効で壮大なことができる人に私のお金を使ってもらいたいと思っています。どれほど稼いだとしても、一般的なコンサルティングファームの給与の上限は、せいぜい数千万円です。数千万円あったって、動物の家を作って維持することはできません。しかし、年収300万円だとしても、その中からいくらかを、こうした団体に寄付すれば、年収数千万円の人ができることよりも大きなことができます。
私の1万円でできることは、せいぜい我が家のお猫様たちに数月分のご飯を買うくらいです。しかし、この福岡の団体だったら、何匹もの犬や猫の命を救い、病気を治療してあげることができます。私自身が1万円を使って動物達のためにできることよりも、彼らが1万円でできることのほうが、間違いなく壮大で、効率的です。
長年コンサルティングファームにいると、さまざまな高給取りと出会います。しかし、高給を稼いで自分のためだけに使う生活を送っている人たちよりも、給与は低くてもでも「これは」と思う団体・組織に使ってもらう生活を送っている人たちの方が、はるかに心が穏やかで、豊かに暮らせるのではないかと感じています。(以前の勤務先では直属の上司を含む多くのトップエグゼクティブが、週末は何らかの社会活動・奉仕活動をしていたので、こうした活動をしていた人たちとしていない人たちを、比較可能なボリュームで知っています。)
クリスチャンなので、有効で壮大なことができる団体の1つは「教会」だと思っています。しかし、教会だけがそうした団体ではないと思います。教会やNPO団体だけではなく、「これは」と思う企業があれば、同じように私のお金を使って大きなことをしてもらいたいと思います。
こういう観点から、以前はいくつかの企業の株式を所有していました。(残念ながら現在はPDCAのC(監査)がしっかりとしていて、公正さを維持しつづけられるゴーイングコンサーンな企業を知らないため、株式投資はしていません。)
私自身ができることは小さいです。でも、この小さいことをとりまとめて、大きなことをしてくれる人たちがいる。それは、本当にすばらしいことだと思います。
寄付や献金の話をすると「えらいね」「すごいね」といわれることがあります。でも、私にとっては、すごいことや偉いことという感じはありません。私自身ができないことに、ほんの少しでも参加させてもらえた、私自身では何もできなくても、それでも役に立つことができる、という、とてもとても大きな安心感を与えてもらっていると感じます。
私達の一人一人の力はとても小さいです。でも、その小さな力でも、大きなことができます。
福岡 動物の家の設立を呼びかけている、PCサイトはこちらです。携帯サイトはこちら です。
私達を日々慰めてくれるわんちゃんやねこちゃんのためにぜひ、募金をお願いします。
最後に、もう1つ紹介させてください。
まだ子供だった私が「私も世界につながっているんだ」「小さい子供の自分でも世界のために何かができるんだ」という「絶対的な自己肯定感」をはぐくんでくれたのは、ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップ制度だったのではないかと思います。
自分は小さくでも、それでも世界に影響を与えることができる、という実感は今の私を作り上げる上で、とても大きな影響を与えていると思います。
ワールドビジョンジャパンでは、クリスマスまでに5000人の子供達のスポンサーを探しています。12月18日現在、3844人の子供達のスポンサーが見つかりました。後、1156人です!!こちらもぜひ、ウェブサイトを見てみてください。