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年末が近づいてくる

年末が近づいてきます。

寒さが増してきます。

会社員にとっては冬季賞与といううれしい時期です。

冬季賞与は「これから出費がかさむ時期だから、一時金を支払ってあげよう」という日本の習慣に基づいて始まったわけです。

ですから、自営業者や失業者の中には、これからの時期は本当に爪に火を灯すような倹約が必要になる方がたくさんいるのです。(私も社会人になって以来、一度も冬季賞与がある会社に勤務したことがないですが・・・)

友人が、命の電話という自殺防止ラインのカウンセラーをしています。彼女がいうには、クリスマスから年始にかけては、一番電話の本数が多いそうです。それは、金銭的な厳しさから自殺を思いついたり、忘年会の人の波の中で、ふと孤独を感じる人が多いからなのだそうです。

また、年末が近づくと、忘年会などで夜遅くまで町に人があふれます。そのため、普段、公園や店先で寝ているホームレスは行き場所がなくなって、立ち往生します。猫達も、普段だったら落ち着いて町を散歩できる深夜にも、酔っ払いに追い回されます。

町が活気を帯びる一方で、確実に、その活気の影に追いやられる人たちがいます。

今年は景気が回復し、冬季賞与が増えるようです。それは、中産階級にとってはうれしいニュースでしょう。

しかし、そうやって町に繰り出す人が増えれば増えるほど、本当に地に這いつくばるようにして、必死に生きている人たちが、生きることすら許されなくなるのです。

クリスマスのイルミネーション、なかでも特にヒイラギの飾りを見れば、私はイエスキリストが十字架の上で流した血を思い出します。そして、このイルミネーションの影で、誰からも心を傾けられず、闇に追いやられる人や動物達を思い出します。

楽しげな人たちを見ると、その裏で死んでいく人たちの影を見るのです。

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