あいさつ運動
ある会社の受付でぼーっとしていたら、軽やかな音楽とともに女性の声のアナウンスが始まりました。
ただいま○○(会社名)では、あいさつ運動を推進中です。
「おはようございます」は「今日も一日一緒にがんばりましょう」という思い、
「ただいま戻りました」は「良い仕事をしてきました」という報告、
「お疲れ様でした」は「今日も一日ありがとう」という思いを伝える言葉です。
私たちは、あいさつで、すばらしい会社を目指します。
といった内容でした。
こちらの会社の社員の方々は、このアナウンスや「笑顔運動」というワッペンを「恥ずかしい」とおっしゃっていましたが、私は「いいなあ」と思いました。
ベタといえばベタな活動ですが、こういう活動をしなければ、職場に来ても「おはようございます!」と元気に挨拶をすることができない人が多いというのが、多くの職場の現状なのではないでしょうか。
また「おはようございます」と挨拶をしている人がいても、顔も上げずにパソコンのモニターに顔を向けたまま、口先だけで「おはようございます」と返事をしている人も多いのではないでしょうか。
朝の顔色は体調や精神状態を推察する良いバロメーターです。また、外出先から帰ってきたときに、どういう口調で「戻りました」と言えるかで、仕事がうまくいったのか何か問題があったのかを推察している管理職は多数いるはずです。
が、残念ながら挨拶などの基本動作ができない人がたくさんいて、具合が悪いのかしつけがなっていないのか分からないことが多々あります(苦笑)。
私が勤務しているコンサルティングファームにかぎらず非製造業で「あいさつが行われるように工夫したい」と思っても、ワッペンやポスター・アナウンスは行いにくいでしょう。挨拶の重要性を認知していても、できる工夫にたかがしれています。おそらく、総務部門が社内掲示板やイントラネットに掲示をする程度だと思います。
たしかに多少気恥ずかしい思いはありますが、社内の雰囲気を明るくするために、いろいろな選択肢があるというのは良いことだなあと感じました。
« 静岡駅の待合室 | トップページ | 得する学歴、ムダな学歴 »
「仕事に対する考え方」カテゴリの記事
- 何故はたらくのか2(2012.03.29)
- 一流の会社を見分ける方法(2008.07.12)
- 多くのコンサルタントには「本気度」が足りない(2008.07.03)
- 知的生産に特化するか装置産業化するか、スタンスを明確にしよう(2008.06.22)
- 時間がないから正直にならざるをえなかった(2008.06.05)