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スキル・知識の陳腐化が始まった業界で生き残るには

今年に入り、大手ヨガスタジオの閉鎖が続いています。ヨガスタジオが増える一方で、ヨガ人口がなかなか増えないことが原因です。

残念だとは思う一方、仕方ないなとも思います。

NYでは、ヨガはライフスタイルの一環として生活の一部になりました。しかし、それはあくまでも予約不要、1回1000円(8-9ドル)、インストラクターの宗教背景を入り口に掲示し安全性をアピール、という事情あってのことです。

日本でヨガをライフスタイルの一部とするには、ヨガスタジオの料金はあまりにも高価すぎます。

では、週に1度程度行うエクササイズと考えるとどうかというと、ラグジュアリーナスポーツ施設と考えるには、あまりに施設が貧弱であったり、スタッフの教育が行き届いていません。(熱心さは分かるもののサービスの本質をはずしていたり、ホスピタリティとおせっかいの区別がついていなかったり・・・)

また、宗教が身近になかったインストラクターが大半なので、宗教と哲学の区別がつかない発言をすることも多く、受講生がぎょっとすることも多々あります。(実際、仏教系宗教団体が経営しているヨガスタジオなどもありますし・・・・)

また、こうしたスタジオ側の事情だけではなく、日本でヨガブームを担っている世代(20台後半から30台半ばの女性)にとっては、ここのところ景気が回復してきたので、次々と目新しい遊びが出てくるし、豪勢な遊びに行く機会も増えてきた、というのも理由のひとつだと思います。

昨日の情報セキュリティの記事と同じことなんですが、どの業界であっても、専門家教育がビジネスの主流になった時点で、その業界はビジネスとしては衰退傾向にあると考えられます。

基本的に、国家資格で守られていない場合、専門スキルというのは陳腐化します。限られた人が持っていたスキルや技術を元にコンサルティングをする、という形から、そのスキルや技術を不特定多数の人に書籍やセミナー・資格制度などで提供する、というように知識は広く流通し、いずれは、常識となるわけです。

ヨガスタジオの多くが、高価なインストラクターコースを併設するようになりました。インストラクターコースのベーシックコースには、ほとんどヨガをしたこともない生徒もたくさんいます。どう考えても、現在のヨガスタジオにそれだけの求人キャパはありません。ですから、ヨガインストラクターを養成するという目的というよりは、主たる収入源であると考えられます。

しかし、こうしたビジネス環境にもかかわらず、受講生が増え続け、顧客満足度も高いスタジオもあります。なにが違うのでしょうか。

ここ半年間で良い評判を聞く機会が多かったのは、UTLと神南プラクティスでした。神南プラクティスはあまりホームページが充実していなかったの、UTLを参考に考えてみました。

まず第一に、値段。やはり安いです。特に、熱心に通い続けたいと考える会員にとっては、他の大手スタジオの約半額です。

それから、ブログをみてみると、スタッフ教育にも配慮しているようでした。私が以前、尊敬していると書いた門川義彦さんの笑顔教育を受講しているようです。ということは、おそらくスタッフ教育もしっかりとしているのでしょう。

また、インストラクターコースの最上級コースとして、スタジオ開設指導をするコースを追加してあり「ベーシックコースを受ければインストラクターになれるかも」という幻想を抱かせるスタジオよりは良心的だと思いました。

そして、ホームページにはしっかりとインストラクター・スタッフが宗教勧誘をすることを強く禁止している旨が表記されています。宗教団体がヨガスタジオを隠れ蓑にすることが多いということを知らないスタジオもあれば、隠したがるスタジオも多いなか、これはとても公平な態度だと思いました。

問題は、この料金設定で、サステイナブルなビジネスとして成り立つのか、ということですね。ちょくちょく、ビジネス動向を確認していきたいと思います。

ホームページを見て初めて知ったのですが、なんとこのスタジオのディレクターは私も良く知っている人でした。某スタジオから移ってたんですねえ。知らなかった。

2年ほど前、私がバカ・アーサナ(鶴のポーズ)がようやくできるようになって喜んでいたら「じゃあ、次はその腕をまっすぐに伸ばそうね」とにっこりと、悪魔のようなアドバイスをしてくれたインストラクターでした。これで腕を伸ばすって、一体、、、と当時は混乱していました。いえ、今は伸ばせます。おかげさまで、上腕がとてもたくましくなりました。あのアドバイスがなかったら、今でも腕を曲げたままやっていたと思います。

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