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2006年2月

会社のために祈るって難しい??

このサイトに来てくださっているクリスチャンビジネスマン、クリスチャンビジネスウーマンの皆さんに質問です。

会社のために祈るって、難しいですか?

教会で、青年部の皆さんと話していると、全員が口をそろえて「会社のために祈るのって難しいよね」と言います。

  • 会社でも信仰をまっとうできるように
  • 会社で人間関係がうまくいくように
  • 仕事が締め切りに終わるように

など、自分中心の祈りはできるし、しているけれど、純粋に会社のため、上司のために祈るって難しい、と言われました。

それを聞いた私を含む管理職達(私以外は全員壮年部)は頭を抱えてしまいました。「部下に祈ってもらえなかったら、どうやって私達は管理職なんかやっていけると思ってるんだあああああ!」

声には出しませんでしたが、かなりの絶望感に陥りました。(←本気です。全然誇張してないです。)

私は、部下にとても恵まれていると思っています。彼らは、私のことだけではなく、会社全体をとてもよく支えてくれていると感謝しています。

それでも、彼らが神様につながって、神様に私のことを祈ってくれるわけではありません。彼らは、人間としての限界を抱えたままで支えてくれています。とても疲れると思います。私や会社のことを疎ましく思うことも当然あると思います。そうである以上、わがままかもしれませんが、青年部の働くクリスチャン達に、全企業のため、全管理職のために祈って欲しいんです。

確かに、社会人になりたての頃は私も会社・上司のために祈れませんでした。管理職が何してるのか分からなかったから。でも、会社の仕組みが分かってくればくるほど、感謝の思いと、重圧に負けない強さを彼らが失わないようにと祈らずにはいられなくなりました。

今、私は、家族のことを除くと、会社のことを一番祈っていると思います。(次はお客さまのこと、かな。)

  • 会社が時流に流されず、神様の定めた本来のあるべき組織のあり方を維持できるように
  • 神様が社長・事業本部長として選び、擁立されている人たちがエゴではなく愛を持って本当に必要なこと・正しい決断をすることができるように
  • 全スタッフが、まずは上司を信頼し、うやまうことができるように
  • 愚痴や批判・非難ではなく、自分自身のできることに目を向ける組織となることができるように
  • 管理職が、傲慢さをなくし、へりくだって、謙遜に、感謝を持って全従業員と交わることができるように

そして、何よりもまず、私自身がこれ以上傲慢にならないように。祈っても祈っても、祈り足りません。なぜって、だって、私自身がそうなれる自信がないからです。私自身がなれる自信がないから、なお一層、祈ります。

組織で働くクリスチャンに質問です。

上司のために祈ることって、難しいですか?それは、何故ですか?

私は祈って欲しい。部下にクリスチャンがいない以上、せめて、教会では祈って欲しい。私は祈りを必要としています。どうか、あなたの祈りに覚えてください。

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モラルハザードと回復の軌跡

私はキリスト教関係の雑誌を月に4冊定期購読しています。

  • 百万人の福音
  • 幸いな人
  • Christianity Today
  • LEADERSHIP

です。

また、キリスト教関係では約10本のメールマガジンに登録しています。欠かさずに目を通すのが

  • Bible Study(Christianity Today発行)
  • Leadership weekly(Christianity Today発行)

の2つです。

つまり、Christianity TodayとLeadershipの2冊が私が信仰生活を送る上で聖書と教会と同じく大変大きな役割を担っている雑誌というわけです。(ちなみにこの雑誌は、米ドル9ドル/月なのですが日本で定期購読するとは3,200円もします)

Leadershipという雑誌は、想定読者が牧師・伝道者といった献身者です。が、アメリカの場合は献身者がビジネスをしていることや社会活動を行っていることが多いため、実際にはクリスチャンが教会および地域生活・ビジネス生活でリーダーシップを発揮するためにはどうしたらよいのか、という内容の雑誌になっています。

説教(案)を読めたり買えたりするウェブサイトの広告なども掲載されていて、何だか可笑しいです(笑)

今月のLeadershipの特集は「SEX」です。神様は人間を男と女に創り、男女が父と母を離れて一体となることを正しいこととして祝福されました。ですから、夫婦間の互いを思いやるSEXは当然神様が祝福した行為です。

にもかかわらず、キリスト教会には性的な話題をタブー視する風潮があります。これは、日本人には当たり前のことに思われるかもしれませんが、実は欧米ではキリスト教家庭に育った子供ほど性的知識が未熟で性犯罪に巻き込まれる率が高まったり、性交渉を出来るようになるためには本来子供の頃に受けているべき手術を受けさせてもらえなかったり、という問題が起こっています。(日本の場合は社会全体がタブー視するのでキリスト教家庭だけでこういう問題が起きているわけではなく、社会全体でおきていますが。)

今月号では、こうした風潮を正面から取り上げ「SEXを正面から取り上げて説教をすることは教会員の信仰を育てるだけではなく、教会員が子供に正しい性教育を積極的に行うためにも喜ばしいことである」といった記事が掲載されています。

しかし同時に、性的誘惑に堕ちた経験者を取り上げることも忘れてはいません。

名前と地名を変えただけの完全な実話として、アダルトネットにはまった牧師とその家族の苦しんだ軌跡が語られます。

RUSSはアダルトサイトにはまり、1日5時間はネットでアダルト画像や映像をダウンロードする日々を過ごします。毎日、PCをつけるたびに今日こそはそういうサイトを見ないぞ、と決心するのですが、実際には誘惑に勝てません。そしてある日とうとう、自分ではもうやめることができない、と気がつき家族と教団に事情を説明します。

実はこの話は5年ほど前にLeadershipに掲載された記事です。今月号では、このRUSSが教会を出てからの5年間をどのように暮らしたかという追跡レポートです。

家族と教団に説明した後、周囲はRUSSをどのように扱ったのでしょうか。彼らは、罪の誘惑に勝てなくなったRUSSを体よく追い払います。

その結果、彼は住み慣れた家と教会を追い出され、職を失い、生活に困窮し、米国郊外で暮らしていたにも関わらず、車まで手放します。

引越しをしたため、子供達は新しい学校に通い始めますが、親の精神状態が不安定なためか、子供達は新しい学校に馴染むことが出来ません。RUSSの妻のANGIEがスーパーで働いて家族を養います。ANGIEは「私達は本当に見捨てられてしまったんです」と涙ながらに告白します。

RUSSは教団と連絡を取ろうと努力し続けるのですが、2年間、教団は連絡を取ることを拒絶しました。2年間、悔い改めたことを繰り返し訴え続けた結果、ようやくRUSSは教団と面会することができました。そして今、RUSSは自分の行動を悔い改め、現在は小さな掘っ立て小屋のような教会で牧師をしています。以前の教会と比べると、足りないものだらけです。それでも、見捨てられ文字通り「EXILE」となった2年間を思い出すと、天国だといいます。

現在はPCにフィルタリングソフトを入れ、フィルタリングソフトのパスワードは妻が管理しています。このように、アダルトサイトにはいけないように設定するなど、自制をしています。

RUSSは実際に幼児に手を出したわけでも、浮気をしたわけでもありません。(もちろん、聖書が教える「欲望を抱いて他人の妻を見ることは罪」という基準に照らし合わせると、やはり望ましい行為ではありませんが。)RUSSがこうだとすると、実際に性犯罪を犯した聖職者が心から悔い改めたとしても、教会は受け入れないのだろうなあ、と思わされます。

RUSSは心から悔い改め、2年間、セカンド・チャンスを訴え続けました。その結果、なんとか復帰することができました。

しかし、多くの場合はそうした努力をせずに、EXILEのまま打ち捨てられるのではないでしょうか。

クリスチャンは「私達が、私達に対して人が犯した罪を赦すように、どうか神様も私達の罪を赦して下さい」と祈ります。実際、牧師や伝道師といった献身者以外の人の罪に対しては、クリスチャンは寛大なような気がします。しかし、献身者に対しては大変厳しいです。献身者だって、ただの人間ですから罪は犯します。人間は所詮罪びとですから、献身者に過度な期待をしたり聖人扱いするのはおかしなはなしです。

ですから、Leadershipでは「今日はバーチャルな性的罪に陥る可能性が飛躍的に高まっています。こうした罪に対応するために、キリスト教会はあらかじめ備えているべきです。」と訴えます。そして、そのための具体的な内容を記述しています(具体的内容の翻訳は割愛します)。

RUSSが自分の経験と回復の軌跡を人に話したところ、「君の事をちょっと聞いたんだ。僕のことを助けてくれないか。僕はいったいどうしたらいいんだろう。」という相談を何人もの男性から受けたそうです。

RUSSとANGIEは同じようなシチュエーションに陥っている数組のカップルの相談に乗ったそうです。彼らは「赦すと言うことは確かに難しい。でも、可能なんだ。」「(信仰・結婚生活の)回復だって可能なんだ」と繰り返します。RUSSやRUSSが相談にのった人たちは、自分の罪を家族にも周囲にもきちんと告白して、神様が癒してくださったことを感謝しているそうです。

今では、RUSSの子供達もRUSSを赦し受け入れているそうです。

その他、クリスチャンおよび献身者の性的困惑と対処に関する過去記事はここで読むことが出来ます。

Leadershipに問い合わせたところ、雑誌・ウェブともに、翻訳者がクリスチャンであり、伝道またはクリスチャンの信仰を育てるという目的である場合は翻訳をしてもよいとの連絡をもらいました。今後も、面白い記事があったらご紹介したいと思います。

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