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2005年9月

このブログの目的

大変ご無沙汰しております。

実は、日ごろ私が対面で口うるさく指導(というか注意?)している当社のコンサルタント達に、らみぃがどんなことを考えて、どうしてあんなにしつこく外見面や表情面を注意し続けるのかを理解して欲しい、というのがこのブログをはじめた最大の理由です。

何度お願いをしても、理由を説明しても、

  • 表情が能面のようで周囲に恐怖心を抱かせる
  • 体が歪んでいて小ざかしさを感じさせる
  • 身に着ける小物(めがね、キーチェーン等)がコンサルタントとして不適切でオーソリティにかける
  • 髪型が真っ赤、金など「頭が悪そう」に見える
  • お客様企業で禁止されている服装(ノースリーブ、超ミニスカート、ピンヒール)で出勤して来る
  • 同僚の家族の葬儀に真っ赤・真っ白のかばんを持って参列した

といったコンサルタント達に対して「お願いだから、もうこれ以上、子供みたいに注意されないで、察してください」という思いをこめてブログをはじめました。

初めて数ヶ月経ったので、投資対効果を測定してみました。

ブログをはじめる前に「この人何とかしないと、このままでは、絶対に一人ではお客さまの前に出せないなあ」「この人はこのままでは、次の人事評価で職位上げられないよなあ」と課題に感じていたコンサルタントの立ち居振る舞いは一向に改善傾向が見られません。

一方で、課題はあるけれど「素直に着実に成長しているな」と感じていたコンサルタントは、そのまま成長しつづけています。しかも、この2ヶ月間で急増しているNLP関連の出版物を積極的に手に取り、自己学習もはじめています。

立ち居振る舞いや表情は、仕事の場だけ変えてもすぐにぼろが出ます。ですから、プライベートの場で目にするこうしたブログをきっかけに少しは襟を正してもらえたらなあ、と期待していたのですが、ネガティブスパイラルに入った人が自発的に気がつくのはとても難しいようです・・・・・

なかなか行動変容が現れない人は

  1. そもそも課題認識をしていない
  2. 課題は認識しているが、身振りや表情を変えることを、自己改造、自分を無くすこと、だから自分はやる必要がない(と自己弁護をしている)
  3. 人からは課題だといわれているが課題ではないと本気で考えている

の3パタンに分けられます。どのパタンに属するかで対応を変えなければいけないとは思います。

1の人は、大きな失敗をしてお客さまに怒られる、明らかに自分よりも下の職位の人に出世面で抜かれていく、といった経験を通して気がついていくか、まったく気がつかずに会社の負の遺産になっていくというのが一般的です。

2.3の頑なに自己改造を拒む人の場合は、大きく分けて2パタンあります。

1つは、周囲の同僚や上司が仕事で見せている姿の多くが演技である、ということに気がついてもらうということです。自分らしさを失うから笑顔なんか作りたくない、と言い訳をする人には、「周囲と円滑にすごすための笑顔・立ち居振る舞い」を意図的に行っている人たちがたくさんいること、世の中には純粋に明るい人なんかいなくて、人前で明るく振舞うことができる人がいるだけだということを理解してもらう必要があります。人の集団では、お互いに思いやりあって集団として成立しているのであって、あなた以外の周りは、あなたに不快な思いをさせないように、笑顔を作ったり立ち居振る舞いに気を配っているのであって、純粋に根っから明るいんじゃないんですよ、という、当たり前のことに気が付いてもらわなければいけません。(家庭で行われるべきしつけだろう、とは思ってますが・・・・)

こういう人の多くが、自分の気持ちがそのまま表情に出るので、周囲には一種幼稚な印象を与えます。基本的に笑顔が少なく、感情的になった時だけ表情に怒りやイラつきがでるので、さらに周囲からは「とっつきにく」「怖い」という印象をもたれますが、基本的には、中学生や高校生だと考えれば納得が行く行動パタンです。本人が、自分の幼稚さに気がついてくれれば、改善の可能性は十分あります。

問題なのはもう1つのパタンで、「確かに平坦な話し方だし、表情も乏しいけど自分は専門家としてお客さまの前に出ているんだから、そんなことに左右される方が悪いんだ」と本気で信じ込んでいる(または信じ込もうとしている)人たちです。

このパタンのコンサルタントは、だいたい、2ヶ月に1回ペースでお客さまとコンフリクトを起こします。本気で専門家を目指すのであれば、それは、学術機関に転職してください、というのが私の本音です。私自身、大学で研究員をしていましたし、現在は行政独立団体で研究員を兼任しているので、こういう人たちが生き残る場があることは十分理解しています。

しかし、民間のコンサルティングファームは、研究所ではありません。自分が設定した課題を解決するのではなく、お客さまがお持ちの課題を解決して実装していくのが私達の仕事です。専門知識の前に、コミュニケーション能力が必要です。どれほど専門知識があっても、コミュニケーションが取れないコンサルタントは、コンサルティングの現場ではいつまでたっても、プロマネや他のコンサルタントに指示・指導されるアシスタントの域を出ません。

こうした「頑なな専門家志向の社員」による問題は、コンサルティングファームに限らず、専門職が集まっている職場でたくさん見られる現象ではないでしょうか。何か良い解決方法や、課題の進め方があると良いのですが・・・・

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