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信頼感を強める化学物質

昨日から、人に対する信頼感を高める化学物質が特定された、報道されています。

その化学物質とはオキシトシンといって、今までは女性の授乳や出産を円滑に進める作用があるホルモンだといわれていました。一昨年、どうやらこのホルモンが出ると記憶力が高まるらしい、という実験結果も発表されています。今回の発表では、このホルモンが分泌されると、周囲にいる人間がその人に対する信頼感を強く持つとされています。

授乳時に母親から放出されるこのホルモンが周囲の人間を引き付け信頼させる働きがある、というのは赤ん坊が母親を無条件で信用して依存する過程を考えるととても自然なことです。

ビジネスをする上で、人から信頼されることはとても大切です。そのために、知識や経験だけではなく、身振りや服装・化粧といった非言語分野も気を使っているわけです。

今までは「顎を上げて人の顔をみると尊大に見える」ということを感覚的には同意できても、ではどうして尊大に見えるのか、ということは良くわかっていませんでした。腕を組む、横目で盗み見をする、猫背etc このブログでも書いてきた、こうした緒行為がなぜとても人に不信感を抱かせるのかは「経験値」によるもので、明確な根拠を挙げることは難しいと言わざるをえませんでした。

研究概要を斜め読みしてみると、乳幼児を抱きかかえて授乳した場合と、搾乳してから哺乳瓶でミルクを与えた場合では、直接授乳した場合の方がこのホルモンの分泌が促進されているようです。

あくまでも推測でしかありませんが、人の体はつながっていますから、顎の位置や背中の角度といった大きな身体の動きによって、このホルモンの分泌量は微妙に変わっているのではないでしょうか?もしそうだとすると、特定のポーズをとった時には人の信頼感を促進するホルモンの分泌が増進したり停止して、周囲の人が信頼感を高めたり不信感を増すという可能性があります。

イメージコンサルティングやボディランゲージは組織心理学や社会心理学の中でも色物扱いをされてきました(10年以上前に、私の修士論文は、良く通ったものだと思います)。

しかし、これからは生体学や生体情報論との共同研究によって、少しずつこの根拠が明らかになっていくことでしょう。私も研究動向に注目したいと思ってます。

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