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自国人らしい顔

大阪樟蔭女子大学の村澤教授が、日本と韓国と中国の男子学生の顔写真を3カ国の学生に見せ「自国人らしさか」を確認する(日本なら日本人らしい人、韓国なら韓国人らしい人、中国なら中国人らしい人を選ぶ)いう実験を行った。

3カ国の学生の顔写真が同数入っているにもかかわらず、日本人学生だけが日本人らしさを区別できなかった。韓国人学生と中国人学生はそれぞれ自国人らしさを明確にでき「一番自国人らしい人を選んでください」という質問に対しては、自国人の写真を選んだ。しかし、多くの日本人学生が、「一番自国人らしい人を選んでください」という質問に対して中国人または韓国人の写真を選んだ。

これは2002年の実験結果である。同教授が女子学生を対象とした1990年代の実験でも、同様の結果であった。男女による差異はない。

マスコミが流す一般論では「日本は単一民族で他民族と接する機会が少ないから、外国人の顔を見分けられない」などとされていますが、中国・台湾・韓国と比較すれば、明らかに日本が一番外国人と接する機会が多いです。つまり、外国人と接する機会云々という以前の何かが問題なわけです。

実験結果に対して、同教授は「民族や門地の違いをイコール差別につながると考えてきた歴史があり、出身地や民族別違いを意識して人の顔を見るという経験が乏しい」と同時に「人の顔を見て話をするということ自身が失礼にあたるという文化背景があり、人の顔の微細な違いを認識する能力が低い」からではないかとのコメントしている。

私は、日本人の微細な違いを認識する能力の低さは、国際問題にもつながる大きな課題だと感じている。例えば、多くの韓国人が要求している靖国からの遺骨引き上げ問題にしても、日本仏教と韓国仏教では分骨を認めるか認めないか、といった一見微細に思われる問題が背景にある。日本のマスコミも、そして、当然多くの日本民族人も、この違いを「微細で瑣末なこと」と考えているらしく、報道されることはほとんどない。しかし、瑣末に思われることが引き起こしている問題は、とても大きい。

まずは自分の顔をじっくりと観察する。そして、自分の親しい人たちの顔を見ないでも思い出せるように訓練する。自分と周囲に対して興味を持ち、記憶をすることで、結果的にはもっともっと大きなことにもつながっていくと思います。

サッカーの国際試合で熱狂するなら、日本選手と北朝鮮選手の顔くらい見分けがついて欲しいなあと思います。

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